Ericの心相数お便り · 004 · 2026.06.28
多忙を極めている中であるモールの近くでミーティングがあったある日のこと。
そのモールにて前から知っている知り合いが店をやっていることを思い出したので、何年振りだろう。ワッツアップ(WA)で彼の連絡先を検索しようとして、名前さえ思い出せない自分に気付いた。
普段では、人の心相数を覚えていたりするけれど、誕生日は覚えていない。ましてや名前。検索は便利だけど、キーワードがないと、どこにも辿り着かない。出発点さえも見つからない天涯孤独に過ぎない。私と一緒だねえ。
辿り着かない魂は、幽霊のように色んな思い出せるキーワードを検索しまくってみた。
ありえないと思われるけれど、記憶にあるのは、「違うよ!バカやろ!」とか「頑固だねえ」「なんでそんな頑固なの?」などなど。
心相数が977だったこの人だから、極めるようでいてただの頑固オヤジという側面があると、そういう会話は自然に出てくる。自然に出てくるので、そう相手に言ってしまったりする。それが私の「正直者」。自負も何もしたい訳じゃない。そういうのが私である。
捕まりきれないそういう具体性のないところがこれまでの人生には多々ある。これからも多々ありすぎるだろうけれど。
さて、中東出身の旧知のメッセージングアプリが返ってきた。息子だという。疑問だらけの始まりだった。
二、三年前に息子が巨大児みたいに可愛い写真を送ってくれたことがあった。メッセージを返事できる年頃になるには、AI時代でも早すぎる。
詐欺に番号を取られたカモ?そんな想いが脳裏にかすったこともいうまでもない。
お父さんは亡くなったという。
なに?いつの話?
ミステリアスが過ぎてどう受け止めたら良いのやら。
詐欺という疑いが消えない。
お父さんの写真はある?
ないという。
お父さんはどこの国?
返事は合っている。君はいくつ?あなたも同じ国籍?
18歳。ロシア人。中東じゃない。
中東出身の彼と別の女との間に生まれた息子は、普通の赤ん坊よりデカかった。人種が違うと感ぜずにはいられなかった。それにしても——18歳になるには、一回り半の歳月が要る。
旧知はかつてモスクワにいたことは聞いたことがあるが、想像に任せてもしかして異国の地で乱射してタネが育ったのかとストーリーを編み出した。それでも何故言わなかったのだろう。どういう馴れ初めであの息子が生まれたのだろう。誰が息子に連絡してこっちにきてもらっているんだろう。外国人なら余計に色んな障害があるだろう。
編み出したストーリーと事実が噛み合わず、謎だけが深まって行った。
でも、あかんあかん。本当に死んだのなら、原因が知りたい。
「お父さんのお祝いにカットケーキをするので、もしよかったら、ご参席ください」
ますます混乱してしまった。お祝い?カットケーキセレモニー?どういう文化なの?
私は息子と会わずにはいられない。
— Eric

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